こんにちはJIMUKICHIです。今回はずっと行きたかった「ジムニー歴史館」へ伺うことができましたので、これから行く方へ向けて「ジムニー歴史館」はどんなところかレポートしていきます。
たまたまタイミングが合い、館長と一緒に回ることができました。
ジムニー歴史館とは
ジムニーの原型であるホープスターからJB23のラリーカーまでのジムニー他、29台の貴重な車両を展示した私設博物館です。
館長は、ジムニー乗りでは知らない人はいない?ジムニーカスタムパーツメーカーのアピオの創業者であり、現会長の尾上茂氏です。
尾上氏の長年に渡る『いつかは尾上茂のジムニー歴史館を!!』の計画により完成した歴史館であり、尾上氏のほぼ自費により維持、管理、運営しています。
公式ホームページ
https://sites.google.com/view/jimny/
どこにあるの?
神奈川県藤沢市用田という地区にあります。
最寄り駅は小田急江ノ島線長後駅、相模線門沢橋となりますが、駅から離れていますので、車をお持ちの方は車での来訪をおすすめします。
住所
〒252-0821 神奈川県藤沢市用田2140
駐車場
10台
開館について
開館日
木曜~日曜 10:00~17:00
休館日
月曜~水曜/年末年始・夏季休暇など
電話
0466-90-3011
公式ホームページのTOPページへカレンダーが設置されていますので、お出かけの際は開館情報などを確認してください。
https://sites.google.com/view/jimny/
おいてある車種
ジムニーの原型であるホープスターからJB23のラリーカーまでのジムニー他、29台の貴重な車両を展示した私設博物館です。
すべて素晴らしい車両ばかりですが、個人的に印象に残ったものを抜粋して紹介します。
ホープスター(1967.3〜)
ジムニーの原点のホープスター。軽初の本格四駆であったが、販売が奮わなかったことにより生産台数約100台で生産中止になった幻のクルマ。その後製造権をスズキが買い取り独自に改良を重ねて作られたのが初代ジムニーのLJ10です。
ホープスターが現存していることに驚き、またそれがナンバーがついていて走ることに更に驚きました。
ホープスターの隣に展示されているものも貴重な三菱ミニカ。エンジンの自社開発が厳しく、三菱からエンジン供給を受けて製作しました。
LJ10(1970〜1972)
偉大な歴史はこのモデルから始まった!記念すべき初代ジムニーです。このモデルから現行モデルまで本格4WDとしての構造と思想は変わっていないところがジムニーのすごいところです。
左 LJ20・右 LJ81(SJ20)
LJ20(1972〜1976)
林業や土木関係者のための車両から寒い冬でも快適に乗れるクルマへ進化。
ホイールは最近のものだとしっくりこないということで、アピオでオリジナル生産したものとのこと。塗装違いで色々なパターンを制作しているようなので、レトロなホイール探していうる方は一度問い合わせてみてください。
LJ81(SJ20)(1977〜1982)
海外のニーズに応えるために発売されたモデル。LJ80は海外へ国内へ先駆けて発売された。国内ではSJ20として発売された。尾上氏が海外から持ってきてレストア。こちらで北海道を周遊したそうです。荷台も装着しています。
SJ30
LJ10の発売以来はじめてフルモデルチェンジされたSJ30。
歴代のジムニーで一番好きなのはSJ30
多くのジムニーを乗り、レストアされてきた尾上氏が歴代ジムニーの中で一番好きなジムニーはなんなのか興味でお聞きしました。
答えは「SJ30」でした。いくつか理由はあるそうですが、操縦次第でジープなどにも負けないこと、乗っていて楽しいとのことでした。
また、尾上氏とジムニーの最初の出会いがSJ30であることも思入れがある車両では無いかと思いました。
SJ413(SAMURAI 1984〜)
SJ413の北米向けモデルがSAMURAIです。日本国内にはアピオ(尾上氏)が数十台逆輸入して販売された。
個人的に一番乗りたいと思ったクルマです。
JB23-3(2000.4〜)ジムニーL J2
パジェロミニの2WDを意識してジムニー初の2WDモデルとなったが、人気はなく生産台数1000台ほどだった。ライバルを意識しすぎて迷走した2WDのジムニー。これはこれで貴重です。
エピソード
たまたま案内してもらえました。そこではジムニーの逸話やアピオ製品の開発のことなど興味深く話していただけました。
ゲジゲジくん
ジムニーでステップを検討されている方は、必ず見かけるアピオ製品のステップ、こちらの開発も尾上氏が行ったとのことで、開発の逸話を聞くことができました。
富士山へジムニーで出かけたところ、当時アルミ製のステップを装着されていたのですが、それが凍り滑って転んでしまったようです。そこで、寒冷地でも滑らない形状のステップを開発。ギザギザの部分はクルマに乗車する前に土や泥を落とせるようにしたとのことです。
普段見かける製品を開発した方から聞くと製品の見え方が変わりますね。
オススメの周りかた
本やネットで知識をつけていくとより一層楽しめます
展示車の横には説明書きのボードが設置されているので、予備知識なしでも十分楽しむことができますが、自分の場合は、たまたまですが「ジムニー図鑑」を読んだのちに行きました。これまでのジムニーの歴史、それぞれの型式の特徴を把握しているので、実物を見たときの感動は大きかったです。
可能であれば歴代ジムニーの知識をつけていくと見たときの驚きも大きいと思います。
費用
入館料は、歴史館の維持管理費用のための寄付という形をとられています。
大人1名の場合は1,000円以上の寄付、大人3名以上家族の場合は2人分の寄付となります。
お値段以上だったことは間違いなしです。
まとめ
これだけの規模で歴代ジムニーたちを一堂に見る機会はなかなか無いと思います。
普段乗っているクルマの歴史を知ることで、愛着も一層強くなった気がしました。
またじっくりと見に行かせてもらいます。